半密閉式石油暖房機の安全な使い方

石油ストーブの安全な使い方のイラスト

お部屋の中でお使いになる半密閉式石油暖房機。
誤った使い方をしてしまうと、一酸化炭素(CO)中毒などの危険もあります。
排気口などお部屋からは見えにくいところも大切な機器の一部。
室外排気のクリーンなお部屋で快適にお過ごし頂けるように、正しくお使いいただけているか確認してみませんか?

上図では誤った使い方、いくつか見えますが、その他にも注意事項はあります。正しく使わなければまさかの火災やケガ、事故につながる恐れがあります。

目次

注意事項

長期使用した機器は点検を依頼する

※めやす8年(詳しくはメーカーにお問い合せください。)
長期間使用すると、機器の劣化や磨耗により、火災やけがの原因になることがあります。必ず点検を受けましょう。(点検は有料です)
詳しくはメーカーにお問い合わせください。

長期間使用した機器は買い換えをお勧めします。

上面、ガード、吹出口などの高温部でのやけどに注意

上面、ガード、吹出口などの高温部でのやけどに注意

燃焼中や消火直後は機器上面、ガード、温風吹出口、煙突などの高温部に手をふれないでください。
やけどのおそれがあります。

外出時は消火する

外出するときは、必ず消火してください。予想しない事故が発生するおそれがあります。 また、消火の際は確実に火が消えていることをご確認ください。

機器の周囲や上に可燃物(洗濯物など)をかけない

機器の周囲や上に可燃物(洗濯物など)をかけない

半密閉式石油暖房機の周囲や上に、洗濯物などの燃えやすいものをかけないでください。
乾燥して軽くなった洗濯物などが対流熱による上昇気流で外れ、暖房機の上に落ちて火災になります

また、カーテンなど可燃物とは十分離してお使いください。

機器のそばに可燃物を置かない

機器のそばに可燃物を置かない

半密閉式石油暖房機はカーテン・布団や毛布などの燃えやすいものの近くでは使用しないでください。
火災のおそれがあります。

機器の異常を感じたら使用を中止する

機器の異常を感じたら使用を中止する

油漏れやにおい、煙、すすの発生、炎の色など異常や故障と思われるときは、ただちに使用を中止して、点検・修理を依頼してください。

温風や輻射熱に直接長時間当たらない

温風や輻射熱に直接長時間当たらない

温風や輻射熱に直接長時間当たらないでください。
低温やけどや脱水症状になるおそれがあります。

※お子様、お年寄り、病気の方などがお使いになる場合は、周囲の人が十分に注意してください。

スプレー缶、カセットボンベを近くに置かない

スプレー缶、カセットボンベを近くに置かない

スプレー缶やカセットボンベを半密閉式石油暖房機の上や周囲など、熱が直接あたるところに置かないでください。
熱でスプレー缶内部の圧力が上がって破裂し危険です。

半密閉式石油暖房機近くでのスプレー缶使用やガス抜きなどは行わないでください。
噴出剤として使用している可燃性ガスに引火して火災となるおそれがあります。

塗装時の養生シート(ビニールシート)で囲んだまま機器を使用しない

外壁などを塗装する際に排気口(煙突トップ)が養生シート(ビニールシート)などで囲われている時は、機器を使用しないでください。
不完全燃焼を起こし、一酸化炭素(CO)中毒や火災の原因になります。

こちらもチェック

一酸化炭素(CO)中毒に注意!

気づきにくい一酸化炭素(CO)中毒。CO中毒と機器ご使用時の換気等の注意について解説します。

煙突(排気筒)のはずれ、つまりに注意

煙突(排気筒)のはずれ、つまりに注意

煙突(排気筒)がはずれていたり、トップの周りがゴミや雪でふさがれたままで使用しないでください。
外れていたり閉そくしていると運転中に排気ガスが室内に漏れて危険です。

ゴム製送油管の油漏れ点検

ゴム製送油管を少し曲げてひび割れや亀裂があった場合は交換してください。(ゴム製送油管は2~3年を目安に交換して下さい。)
ゴム製送油管は屋外での使用は禁止されています。屋外の配管部分は、金属製送油管を使用してください。
また、油タンク・ゴム製送油管・接合部・給油コックおよび機器などからの灯油漏れがないことを確認の上ご使用ください。
灯油が漏れていると火災のおそれがあります。

本体内に指や異物を入れない(機器内部にライター・おもちゃなどを入れない)

機器内部や温風吹出口に、紙・布・プラスチックなどの異物を入れないでください。発煙・発火などのおそれがあります。
機器内部に指・棒・針金などを差し込んだりしないでください。感電やケガをするおそれがあります。

電源コードや電源プラグに関する注意

電源コードに無理な力を加えたり、物をのせたりしないでください。
また、電源プラグを抜くときは、コードを持って引き抜かないでください。
火災や感電の原因になります。
なお、長期間使用しないときは、電源プラグを抜いて下さい。火災や予想しない事故の原因になります。

定期点検の実施

定期的(2年に1回程度)に点検・整備を受けてください。点検を受けずに長期間使用し続けると、故障や事故の原因になり危険です。
点検・整備はお買い求めの販売店や資格者のいる店に依頼してください。

長期間ご使用の際は機器の点検を受けてください

長期間ご使用になると、熱、湿気、ホコリなどの影響や部品の経年劣化により故障したり、時には安全性を損なって、事故につながることがあります。
石油機器にも寿命があり、安心して安全に使用するために、安全点検や新しい機器へのお取り換えをおすすめします。

動画や冊子のご紹介

石油暖房機を安全に正しくつかう8つのポイント

ガソリンの使用厳禁、可燃物をそばに置かないなど、安全にご使用いただくためのポイントをご紹介。

石油暖房機は寿命があります 8年経ったら点検・取替えを!!(石油暖房機8つのポイント)(PDF:2.93MB)

長い間使った機器は点検・取替えを。安全にお使いいただけているか各ポイントを確認してみましょう。

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