石油給湯機[屋内設置式]の安全な使い方

石油給湯機[屋内設置式]の安全な使い方

排気を外に逃がす屋内設置式の石油給湯機。
長期間使用した製品は事故発生のおそれあり!点検が義務づけられていることご存知でしたか?
お家の外に出ている排気口も大切な機器の一部。誤った使い方をしてしまうと、一酸化炭素(CO)中毒などの危険もあります。
普段目につきにくい部分も含め、正しくお使いいただけているか確認してみませんか?

上図では誤った使い方、いくつか見えますが、その他にも注意事項はあります。正しく使わなければまさかの火災やケガ、事故につながる恐れがあります。

目次

注意事項

長期使用した機器は点検を依頼する。(この機器は長期使用製品安全点検制度の対象機器です。)

※めやすとして10年(詳しくは取扱説明書を確認してください)
長期間使用すると、機器の劣化や磨耗により、火災やけがの原因になることがあります。必ず点検を受けましょう。(点検は有料です)
詳しくはメーカーにお問い合わせください。

この機器は「消費生活用製品安全法」により、点検が義務づけられた「長期使用製品安全点検制度」の対象機器(特定保守製品)です。
長期間使用した機器は買い換えをお勧めします。

「ガス機器・石油機器の長期使用による経年劣化」の詳しい説明はこちら

機器の異常や故障と思われるときは使用を中止する

機器の異常や故障と思われるときは使用を中止する

以下の事例のように機器の異常や故障と思われるときにはただちに使用を中止し,販売店など(販売店または据付業者)に連絡し点検・修理を依頼してください。
異常や故障のまま使い続けると火災など思わぬ事故の原因となります。

  • ・煙やすすが発生している
  • ・腐食が進行している
  • ・油漏れやにおいがある
  • ・大きな音がする
  • ・点火しにくい
  • ・エラー繰り返す
  • ・安全装置が作動しない

など

給排気筒(排気筒)のつまり、外れに注意

給排気筒(排気筒)のつまり、外れに注意

給排気筒(排気筒)が外れていたり、トップの周りがゴミや雪でふさがれたまま使用しないでください。
外れていたり閉そくしていると運転中に排気ガスが室内に漏れて危険です。

※イラストは給排気筒です。

屋外からの排気ガスの逆流に注意

屋外からの排気ガスの逆流に注意

お風呂をわかしているときや、シャワーを使っている時は、排気トップ近くの窓を閉めてください。
排気ガスが浴室内に入って一酸化炭素(CO)中毒の原因になります。

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一酸化炭素(CO)中毒に注意!

気づきにくい一酸化炭素(CO)中毒。CO中毒と機器ご使用時の換気等の注意について解説します。

高温のお湯によるやけどを防ぐため、手で湯温を確認する

高温のお湯によるやけどを防ぐため、手で湯温を確認する

シャワーなどお湯の使い始めの時やお湯を繰り返し使う場合は、熱いお湯が出ることがあります。
体にかける前には必ず手で湯温を確認してください。
おふろに入る時は、よくかきまぜて湯温を手で確認してから入浴してください。

循環口にはさわらない

お風呂をわかしているときは循環口から熱いお湯が出るので、さわらないでください。

排気筒や排気ガスによるやけどに注意

排気筒や排気ガスによるやけどに注意

使用中や使用後しばらくは排気口・給排気筒トップ・排気筒付近には触れないでください。
使用中、使用直後は高温になっているためやけどするおそれがあります。

機器の上や周囲に可燃物を置かない

機器の上や周囲に可燃物を置かない

機器の上や周囲に燃えやすいものを置かないでください。火災になるおそれがあります。

送油管に関する注意

送油管に関する注意

ゴム製送油管を少し曲げてひび割れや亀裂があった場合は交換してください。(ゴム製送油管は2~3年を目安に交換して下さい。)
ゴム製送油管は屋外での使用は禁止されています。屋外の配管部分は、金属製送油管を使用してください。
また、油タンク・ゴム製送油管・接合部・給油コックおよび機器などからの灯油漏れがないことを確認の上ご使用ください。
灯油が漏れていると火災のおそれがあります。

塗装用の養生シート(ビニールシート)で囲われている時は使用禁止

外壁などを塗装する際に排気口(給排気筒トップ)が養生シート(ビニールシート)などで囲われている時は、機器を使用しないでください。
不完全燃焼を起こし、一酸化炭素(CO)中毒や火災の原因になります。

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気づきにくい一酸化炭素(CO)中毒。CO中毒と機器ご使用時の換気等の注意について解説します。

電源コードや電源プラグに関する注意

電源コードに無理な力を加えたり、物をのせたりしないでください。
また、電源プラグを抜くときは、コードを持って引き抜かないでください。
火災や感電の原因になります。

動画や冊子のご紹介

石油機器の安全チェックリスト(PDF:5MB)

機器ごとのチェックリストをご紹介。異常は無いか、間違った使い方をしていないか確認してみませんか?

ガス機器・石油機器の経年劣化について

ガソリンの使用厳禁、可燃物をそばに置かないなど、安全にご使用いただくためのポイントをご紹介。

クイズ 知って予防!ヒートショック

冬の入浴時に多発しています!ヒートショックにもご注意を。

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長くお使いの場合は安全点検を

長期間使用された機器は、安全にご利用頂くためにも、「法定点検」や、メーカーがおすすめする「あんしん点検」をぜひ受けましょう。