石油ストーブの安全な使い方

石油ストーブの安全な使い方のイラスト

石油ストーブ、毎シーズン正しくお使い頂けていますか?
停電時でも使えて便利ですが、燃焼中や消火直後の高温部でのやけどなど気を付けることもあります。
お使いにならないシーズンがあるからこそ、正しくお使いいただけているか、今一度使い方を見直してみませんか?

上図では誤った使い方、いくつか見えますが、その他にも注意事項はあります。正しく使わなければまさかの火災やケガ、事故につながる恐れがあります。

目次

注意事項

石油機器をご使用される際は、給油も必要になります。
石油機器の正しい使い方とあわせて、灯油の正しい使い方も確認してみましょう。

カートリッジタンクから灯油が漏れていないか確認するのイラスト

カートリッジタンクから灯油が漏れていないか確認する

給油した後は、タンクの口金を確実に締めてください。
締め付けがゆるかったり、口金を斜めに締めると灯油が漏れて、引火し火災になる恐れがあります。

灯油漏れがないか確認した後、確実に機器本体に装着してください。
灯油が漏れている場合は、口金を締めなおしてください。また口金が変形している場合は修理を依頼してください。

給油時は消火するのイラスト

給油時は消火する

給油時は暖房機を必ず消火し、火の気のないところで油量計を見ながら給油してください。

PSC

より安全なPSCマーク表示品への買い替えをおすすめします

PCSマーク表示品は、高い安全性を備えた3つの改善が施された機器。国が定めた技術基準省令に適合していることを示すマークなのです。

石油暖房機器のPSCマークについて

1時間に1~2回程度換気をするのイラスト

1時間に1~2回程度換気をする

石油ストーブの使用中は、1時間に1~2回(1~2分)程度換気を行ってください。
換気は2ヶ所以上の(風の出入のある)開口部を設けると効率良くできます。

石油ストーブは、室内の空気を使って燃焼するため、換気が不十分だと室内の酸素が減少し、不完全燃焼による一酸化炭素(CO)中毒にいたるおそれがあります。

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一酸化炭素(CO)中毒に注意!

気づきにくい一酸化炭素(CO)中毒。CO中毒と機器ご使用時の換気等の注意について解説します。

スプレー缶、カセットボンベを近くに置かないのイラスト

スプレー缶、カセットボンベを近くに置かない

スプレー缶やカセットボンベを石油ストーブの上や前など、熱が直接あたるところに置かないでください。 熱でスプレー缶内部の圧力が上がって破裂し、危険です。

石油ストーブの近くでスプレー缶使用やガス抜きをしない

石油ストーブ近くでのスプレー缶使用やガス抜きなどは行わないでください。
噴出剤として使用している可燃性ガスに引火して火災となるおそれがあります。

石油ストーブのそばに可燃物を置かないのイラスト

石油ストーブのそばに可燃物を置かない

石油ストーブはカーテン、布団などの燃えやすいものの近くでは使用しないでください。
火災になるおそれがあります。

石油ストーブの周囲や上に可燃物(洗濯物等)をかけないのイラスト

石油ストーブの周囲や上に可燃物(洗濯物等)をかけない

石油ストーブの周囲や上に、洗濯物などの燃えやすいものをかけないでください。
乾燥して軽くなった洗濯物などが対流熱による上昇気流で外れ、石油ストーブの上に落ちて火災になります

また、カーテンなど可燃物とは十分離してお使いください。

寝る時・外出時は消火する

寝るときや外出するときは、必ず消火してください。
不完全燃焼や異常燃焼など、予想しない事故が発生するおそれがあります。
また、消火の際は確実に火が消えていることを確認してください。

石油ストーブに長時間当たらないのイラスト

石油ストーブに長時間当たらない

石油ストーブに長時間当たらないでください。
低温やけどや脱水症状になるおそれがあります。

※お子様、お年寄り、病気の方などがお使いになる場合は、周囲の人が十分に注意してください。

上面、ガード等の高温部でのやけどに注意のイラスト

上面、ガード等の高温部でのやけどに注意

燃焼中や消火直後は、機器上面やガードなどの高温部に手をふれないでください。
やけどのおそれがあります。

石油ストーブのそばに可燃物を置かないのイラスト

燃焼筒は正しくセットする

点火操作後、燃焼筒つまみを左右に2~3回動かし、燃焼筒が正しく、しん調節器にセットされているか、また芯の上にのっていないかを必ず確かめてください。
燃焼筒が正しくセットされていないと異常燃焼し、火災になるおそれがあります。

マッチ点火の場合は、マッチの燃えかすを芯付近やストーブ内に落としたり、置台の上に置かないでください。
事故や火災の原因になります。

機器の異常を感じたら使用を中止する

機器本体から異常なニオイや振動を感じたりした場合は、ただちに使用を中止して、点検・修理を依頼してください。

移動の注意(火がついたままにしない)

ご使用中の石油ストーブを(火がついたまま)移動させないでください。
転倒すると火災ややけどのおそれがあります。
確実に消火を行ってから移動してください。
灯油をこぼさない様にしずかにはこんでください。万一、灯油がこぼれた場合は必ずふきとってください。

廃棄時は灯油・乾電池を抜く

廃棄時は機器の油抜きをしたつもりでも、まだかなりの量の灯油が機器内に残っていますので、スポイトなどで充分に抜き取ってください。
また、運搬中などに自動点火して火災になるおそれがあるので、乾電池は必ず外してください。

※廃棄方法は各地域自治体のルールに従ってください。

動画や冊子のご紹介

石油暖房機を安全に正しくつかう8つのポイント

ガソリンの使用厳禁、可燃物をそばに置かないなど、安全にご使用いただくためのポイントをご紹介。

石油暖房機は寿命があります 8年経ったら点検・取替えを!!(石油暖房機8つのポイント)(PDF:1.64MB)

長い間使った機器は点検・取替えを。安全にお使いいただけているか各ポイントを確認してみましょう。

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