石油暖房機器

石油暖房機の種類や、暖房の目安などについてご紹介します。また、選ぶなら「PSCマーク」のあるものがおすすめ。

目次

石油暖房機の種類を確認

石油ファンヒーター

石油ファンヒーターのイラスト

室内空気を使って燃焼し、排気を室内に出す暖房機で、対流ファンが内蔵されています。

石油ストーブ

石油ストーブのイラスト

室内空気を使って燃焼し、排気を室内に出す暖房機で、しんを使って燃焼します。暖房方式は放射式と対流式があり、給油方式ではカートリッジタンク式と、固定タンク式があります。

半密閉式石油暖房機

半密閉式石油暖房機のイラスト

室内空気を使って燃焼し、室内の空気と熱交換させたあと、排気は煙突をつかって屋外に出すタイプの暖房機です。

床暖房内蔵半密閉式石油暖房機

床暖房内蔵半密閉式石油暖房機のイラスト

床暖房機能を内蔵した半密閉式石油暖房機です。

密閉式(FF式)石油暖房機

密閉式(FF式)石油暖房機のイラスト

給排気筒で屋外から空気を取り入れて燃焼し、室内の空気と熱交換させたあと、排気を屋外に出すタイプの暖房機です。

床暖房内蔵密閉式(FF式)石油暖房機

床暖房内蔵密閉式(FF式)石油暖房機のイラスト

床暖房機能を内蔵した密閉式(FF式)石油暖房機です。

温水ルームヒーター

温水ルームヒーターのイラスト

室内機と室外機が温水コンセントを介して、セットで使用される温水暖房システムです。

セントラル暖房システム油だき温水ボイラ

セントラル暖房システム油だき温水ボイラのイラスト

1台の熱源機(油だき温水ボイラ)で多くの部屋の快適な温水暖房ができる暖房機器です。給湯機能も備えた機器もあります。

より安全なPSCマーク表示品への買い替えをおすすめします

PSCマーク

ご購入や買い替えなどの際は、より安全なPSCマーク表示品への買い替えをおすすめします。
石油暖房機器は2009年(平成21)に消費生活用製品安全法の特定製品として指定され、国により安全基準が定められました。
PSCマーク(特定製品)は国が定めた技術基準省令に適合していることを示すマークです。

<PCSマークに適合した製品がクリアする技術基準のポイント>
【1】カートリッジタンクの口金の安全性強化
【2】給油時自動消火
【3】不完全燃焼防止機能強化(石油ファンヒーターのみ)

石油暖房機器のPSCマークは、灯油の消費量が12kW以下のもの(開放燃焼式のものであって自然通気形のものにあっては7kW以下のもの)が対象になります。

なお、石油温水機器のPSCマークは、石油ふろがま(灯油の消費量が39kW以下のもの)と石油給湯機(灯油の消費量が70kW以下のものであって熱交換器容量が50L以下のもの)が対象です。

部屋の広さと地域、住宅に応じた能力のものを選ぶ

ストーブやファンヒーターを選ぶ際には温める部屋に応じた能力のものを選ぶ必要があります。
暖房のめやすは基本的には部屋の広さや建物構造により決まりますが、いろいろな環境の影響も考慮しています。 暖房の効果は部屋の広さだけでなく、お住まいの地域や住宅の種類、日当たりなどの影響を大きく受けます。

カタログに表示している暖房のめやすは代表的な地域、住宅を例にとって表示していますので、条件によっては暖かすぎたり、暖まらなかったりすることがあります。また部屋の湿度などによっても人が感じるあたたかさが変わってきます。
ほとんどの暖房機は能力を小さく可変できますので、暖房機を選ぶときには多少大きめのものを選ぶことをお勧めします。

温暖地 寒冷地
部屋の広さ 木造 コンクリート 木造 コンクリート
6畳 2.4kW 1.7kW 2.4kW 1.5kW
8畳 3.2kW 2.3kW 3.1kW 2.0kW
10畳 4.0kW 2.9kW 3.9kW 2.5kW
12畳 4.8kW 3.5kW 4.7kW 3.0kW
14畳 5.6kW 4.0kW 5.5kW 3.4kW
16畳 6.4kW 4.6kW 6.3kW 3.9kW

1 「温暖地」とは室内外温度差が15℃の地域(東京、大阪なと)を指し、「寒冷地」とは、室内外温度差が30℃以上の地域(札幌など)を指します。

2 温暖地の「木造」とは、木造戸建住宅、「コンクリート」とは、コンクリート集合住宅を指します。
いずれも1重窓で断熱材なしの建物です。断熱材が施している場合は、上記の能力を1.2で割った能力のもので足ります。

3 寒冷地の「木造」とは、2重窓、断熱材(グラスウール)75mmの木造戸建住宅、「コンクリート」とは、2重窓、断熱材(ポリスチレンフォーム)30mmのコンクリート集合住宅を指します。これ以上の高断熱住宅では、木造で1.2、コンクリートは1.5で割った能力のもので足ります。
(一社)日本ガス石油機器工業会の自主基準によります。

他の石油機器の魅力を確認する

あわせて参考にする